テキストファイルの内容をソートするプログラム　その５　「例外処理」

Ruby

ファイル操作は、例外が発生しやすい処理です。パスが１文字間違っていたためにファイルが見つからない、他のプログラムで使用していたためアクセスできないなど、些細なことが大きな問題となってしまいます。
そのため、このプログラムでも例外処理を行うことにします。ただし、今回行っていることはメッセージを出して終了するという処理のみなので、全く難しいところはありません。



begin

  （例外の発生を監視する処理）

rescue

  （例外発生時の処理）

end
これがRubyの例外処理の基本文法です。Javaなどに慣れていれば、try〜catchがそのままbegin〜rescueになるという理解でよいと思います。具体的には、以下のようになります。


begin

  File.open(file_path) do |f|

    f.each do |line|

      temp_lines << line

    end

  end

rescue

  puts "ファイルの読み込みに失敗しました。"

  exit

end
今回は、捕捉する例外の型指定や、例外オブジェクトの操作などは行っていません。


また、引数の受け取り方を変更し、ヘルプ機能を付けました。


#sort.rb
unless ARGV[0]

  puts "ファイルまたはオプションを指定してください。"

  puts "help is option: -h"

  exit

end
case ARGV[0]

when /^-h/

  puts "Works: Sort the Lines in File. Sort type is Dictionary."

  puts "Usage: ruby sort.rb [file_path] [options]"

  puts "  Enable file types:"

  puts "    .txt .csv"

  puts "  Options:"

  puts "    -r            reverse"

  puts "    -n            not sort"

  puts "    -w[\"string\"]  word search by \"regex\""

  exit

when /^-v/

  puts "sort 0.1.1"

  exit

end
file_path = ARGV[0]
sort_flag = true

reverse_flag = false

search_str = String.new

ARGV.delete_at(0)

ARGV.each do |argv|

  case argv

  when /^-r/

    reverse_flag = true

  when /^-n/

    sort_flag = false

  when /^-w\[(.*)\]/

    search_str = $1

  end

end
if /\.(txt|csv)$/i !~ file_path

  puts "扱えないファイルです。"

  exit

end
temp_lines = []

begin

  File.open(file_path) do |f|

    f.each do |line|

      temp_lines << line

    end

  end

rescue

  puts "ファイルの読み込みに失敗しました。"

  exit

end
temp_lines.sort! if sort_flag

temp_lines.reverse! if reverse_flag
begin

  File.open("result_" + file_path, "w") do |f|

    temp_lines.each do |line|

      if /#{search_str}/ =~ line

        f.puts line

      end

    end

  end

rescue

  puts "ファイルの書き込みに失敗しました。"

  exit

end
解説は時間があるときに付けます。

とりあえず、この連載？は今回で終了とします。ひとつの話題を分けて書くと、日数を稼げてブログ的に楽だということがわかったので、次回もシリーズ物にします。次の話題は、最近興味のある分野（GUIアプリ、Webアプリ、UNIX）のどれかになると思います。